放送中の「放課後カルテ」(日テレ系、土曜夜9時)で、無愛想な学校医を演じる。好青年のイメージをちょっと裏切るような役どころだ。「口が悪かったり、少し態度が大きかったり。でも、誰かを傷つけるような人でいて欲しくはない」。ドラマを見れば、底流に優しさが。そのさじ加減に力量が表れている。
ドラマに映画、歌番組の司会、CMと引っ張りだこの人気者。ただ、「自分は時間のかかる方」と認める。「コツコツ積み重ねてここまで来た」。2008年にシンガーソングライター「洸平」としてCDデビューし、翌年にミュージカルで演技の道へ。舞台で実力を磨き、19年に栗山民也演出のこまつ座「母と暮せば」などで杉村春子賞を受けた。しかし、そこに至るまでには、やめようと思ったことも一度ではないという。「その度に『洸平でてよ』と言ってくれる人がいた。そういう言葉が命綱というか、引き上げてくれた」
19年の朝ドラ「スカーレッ…